米国高配当株がお勧めな理由
投資先を決める際に米国高配当株を考慮することによりポートフォリオをより良いものにできる可能性を秘めています。
そもそも米国高配当株というものはどのような特徴があるのでしょうか?
1. 1株から購入できる。
これは米国高配当株に限らず米国株すべてに言えることなのですが1株から購入できます。日本株を購入する際、最低購入単元数があり100株を購入するのが基本です。
100株購入というのはそこそこ資金が必要な為、初めて投資する際はなかなかハードルが高い場合もあります。
米国株は1株から購入できるため少ない資金からでもスタートできます。
2. 年4回配当金がもらえる。
そもそも株式には配当金がもらえるものと配当金がもらえないものがあります。前者は企業が成熟し設備投資に回す費用が少なくなり、その分投資家に配当金という形で還元しています。
後者は成長途中の企業で配当金を支払う代わりに企業の成長に資金を回すことでより株価の成長を狙うことができます。投資家にとっても株価上昇のインカムゲインを狙うことができます。
日本では配当金の支払いを中間と期末の年2回に分けている企業が多く見受けられます。一方米国高配当株は年4回の配当金の支払いがあります。
更に企業によって配当金を支払うタイミングが違うので、1年間に12回の配当金をもらうことができます。
これが米国高配当株の最大の魅力のひとつです。
3. 配当金が増配される。
配当金は企業の経営状況に応じて変化することがあります。配当金が増加することを増配と言います。反対に配当金が減少することを減配と言います。
場合によっては現状維持の配当金が据え置きの時もありますし、最悪の場合は配当金なしということもありえます。
米国高配当株の凄いところは長年増配を続けている企業が多いことです。増配を続けるというのはとても大変なことなので企業努力が素晴らしいと思われます。株主を第1に考えてくれる米国企業は投資家にとっても非常にありがたい存在なのです。
ただし先述しましたように減配もしくは配当金なしなどとなってしまった場合は株価も暴落の危険がありリスクも潜んでいます。
4. 配当利回りが高い。
米国高配当株は増配を続けている為自然に配当利回りが高くなる傾向があります。配当利回りが高いものだけを狙ってポートフォリオを組んでしまうとそれはそれでリスクが高まる可能性があります。
配当利回りも配当金を狙う投資家にとっては重要な要素になりますが、企業の経営状態や10年後、20年後にその企業が存続しているかなど様々な要素を吟味する必要はあります。
それでも配当利回りが高いとついつい魅力的に感じてしまいます。
5. 株価が比較的安定している。
ハイテク株やグロース株などは値動きが激しく、成長局面では良いものの下落局面ではとてもストレスに感じます。
米国高配当株は良くも悪くも1日の値動きがハイテク株やグロース株と比べて少ないです。あまりドラマチックな展開は望めないかもしれません。
しかし値動きが少ないという事は比較的安心して保有しておける利点もあります。米国高配当株を長期に保有することによって最大限のメリットを享受することができます。
6. 得られる配当金を再投資に回せる。
毎月のように入ってくる配当金を再び米国配当株に投資することにより再投資が可能です。これには複利効果がありますので資産を年月をかけて雪だるま式に増やすことが理論上は可能です。
配当金はその名の通り現金で支給されますのである一定の水準に達したらそれを生活費や好きなものの購入に充てても良いと思います。
配当利回りが4%程であれば1,000万円高配当株を購入すれば、年間で30~40万円ほどの配当金が入ります。
良いこと尽くめの米国高配当株にもデメリットは存在します。
米国高配当株には配当金を増配している素晴らしい実績がありますが、コロナ過のような未曾有な事態が起こった場合株価が暴落する可能性があります。
配当金にも税金は課せられます。しかも米国と日本の両方に税金が徴収されますので概算で30%程目減りしてしまいます。
払いすぎてしまった配当に課せられた税金は場合によっては確定申告で取り戻せることもありますので必ずご確認下さい。