資産運用は時間を味方に
資産運用は時間を味方に
資産運用は時間をかけて行うのが王道です。すなわち投資を始めるのが若ければ若いほど将来得られるリターンは大きくなる可能性が高いです。
しかし誰しもが一度は考えるのは「短期間の間で一気にお金が増えたら良いのに」という事です。
投資の世界ではもちろん短期間の間に莫大の富を得る人たちも存在します。そのためには代価は大きくどうしてもハイリスクハイリターンになってしまいます。
下手をすると膨大な借金を背負うことになる可能性もありますので当然のことながらハイリスクハイリターンの投資手法はお勧めできません。
投資は少しでも低リスクで
投資はどうしてもリスクが付き物です。ノーリスクというものは絶対にありえません。しかしリスクを少しでも抑えることは重要です。
特に将来に向けて資産を形成する時にせっかくの投資資金を投資に失敗して殆ど失ってしまったとなると本末転倒になってしまいます。
資産運用は焦らず地道にコツコツ行って行くことが重要です。そんな投資方法に一番最適なのはインデックス投資です。
わたしは米国高配当株や日本の個別株なども手を出しましたが、最終的に一番低リスクで資産を運用できたのはインデックス投資でした。
インデックス投資に代表されるのは投資信託です、日本には幸いつみたてNISAという素晴らしい節税効果を得られます。これを存分に発揮していくことでより多くの恩恵を受けることができます。
インデックス投資の最大の魅力は投資のプロが資産運用をしてくれるので、基本的にほったらかしで良いところです。そのおかげで長期間の投資にも向いています。
そして長期間の投資ができることによってより複利の効果の恩恵を受けることができます。投資信託を選択する際は複利を狙うために「再投資型」がお勧めです。
再投資型にすることにより配当金を複利として運用することができ資産を飛躍的に増加させることができます。
ただしインデックス投資は最初の方はあまり資産が増加している感覚は少ないかもしれません。
しかし時間を積み重ねることによって雪だるま式に資産を増やすことも可能です。
投資はマイナス運用になることも
投資はリスクがありますのでマイナス運用になってしまうことがあるかもしれません。個別株だとマイナス運用になると塩漬けにするか損切をするか、あるいはナンピン買いをするかの非常に苦しい選択肢に迫られます。
インデックス投資の場合はプロが資産運用をしてくれるのでポートフォリオを見直してくれます。リーマンショックや新型コロナウィルスのように世界的に経済な打撃があった場合はどうしても資産が暴落してしまう事は避けられません。
もちろんインデックス投資もすぐに売却するという選択肢もありますが、あまりそれはお勧めできません。
なぜなら暴落時は同じ資金(積立金)でより多くの株を購入できるからです。今後世界的規模の大暴落は幾度となく訪れる可能性はありますが、気にせずに地道に積立を続けることが大切です。
10年後、あるいは20年後インデックス投資をしているとしていないでは大きな差が生まれてきます。また毎月の積立額でも大きな差が出る可能性があります。
まずは可能であればつみたてNISA枠の限度額である40万円をフルに活用していくことがベストです。
余裕があれば特定口座でそれ以上のつみたてを行うのもありだと思います。私自身も現在毎月15万円を投資信託で積み立てしています。
今後入力金額に余裕があれば更に毎月のつみたて金額を増加したいと考えています。
20年後あるいはもっと早い段階で億り人になれるようにこつこつ投資をしていきたいと思います。
Sell in May セルインメイの相場到来?
Sell in Mayとは?
セルインメイとは株式市場での5月の相場が軟調になり、株が売られやすくなるというものです。
比較的10月から4月の間は株価が強くなりやすく、5月から9月にかけては株価が弱くなりやすい傾向があります。
今はコロナ相場
とは言うものの今はコロナ相場真っただ中であります。大規模な金融緩和なども実施され、歴史的にみても株価は最高値を付けています。
しかしこのような夢の相場は永遠に続く訳ではありません。いつかは金融の引き締めが起こり、経済が動き出せば金利も上がり始めます。
個人的にはコロナの感染は早く収まって欲しいけど、このような強気な株式市場はしばらく続いて欲しいという願望はあります。
セルインメイの相場到来?
ここ最近すごいのは米国のハイテク株、グロース株が軒並み売られていることです。それもすごい大幅な下落です。
ハイテク株、グロース株中心のポートフォリオで運用しているととんでもないことになってしまいます。しかも本日のプレマーケットでも軒並み売られています。
日本株も対岸の火ではありません。現に日経平均株価は900円以上下落しています。
この時期は決算発表も多くありますが、決算発表ではよほどのサプライズがなければ株価上昇は難しいところでもあります。
赤字が膨らんでいればもちろん株価は下がりますが、中途半端な業績でも株価は無常に下落していきます。
これまで投資が過熱気味だったこともあり、本来の企業の評価よりも株価が期待値で高くなっている企業も多く見受けられます。
コロナ感染症が収まってこれば、こうした経済と株価の乖離は徐々に埋まっていくのではないかと考えられます。
セルインメイの流れに乗るべきか?
株価が下落する局面であっても、業績の良い企業は株価はほぼ確実に立て直していくと思われます。一時的に厳しい局面が続いても精神的に耐えられるなら保有銘柄を持ち続けても良いと思います。
株価が日に日に目減りしていくことに耐えられないようなら、一旦利確しておいて株価が上昇しそうなタイミングで再度インするのもありだと思います。
高配当株は今のところ堅調なので流石と言ったところです。ハイテク株、グロース株を売却して高配当株やバリュー株に投資先が変更しているところも見受けられます。
セルインメイと言っても売ることが全てではありません。株価が下落しているという事は、そうです買いのチャンスが到来しているということです。
投資で資産を増やすには他の人たちが株を購入している時に株を購入していても、他の人たちが株を売却している時に株を売却してもだめなのです。
他の人たちが株を売却している時に株を購入し、他の人たちが株を購入している時に株を売却するという鉄のようなメンタルが必要なのです。
過去の歴史はどうあれ今はコロナ相場です。例年と比べられないところがあるというのも事実です。
この相場が一時的な調整なのか、トレンドが大きく変更している局面なのかしっかりと見極める必要があります。
それにしてもこれまで株価をけん引してくれていた有名なハイテク株やグロース株の株価が下落していく様を垣間見るのは気が気でなくなるような、なんとも言えない気持ちになります。
日本では5月12日から緊急事態宣言が愛知県と福岡県を追加して延長/開始されます。この相場の中緊急事態宣言があるのはなんとも逆風のような気がします。
それよりも連日の米国株の大幅下落による、日経平均株価の友連れの方が恐ろしいかもしれません。
NISA口座からつみたてNISA口座への変更は可能でしょうか?
NISA口座とつみたてNISA口座に迷ったら?
投資を始めるために必ず押さえておくべきことは節税効果のあるNISAもしくはつみたてNISAを活用することです。
子供がいらっしゃる場合でしたらジュニアNISA口座も使用できます。
(ジュニアNISA口座は5年間で毎年80万円の非課税枠)
さて投資を始めるに当たって誰もが最初に悩む問題はNISA口座にするかつみたてNISA口座にするかです。
果たしてどちらで始めるのが良いのでしょうか?
まず結論から
結論から申し上げますとどちらから開始しても問題ないと思います。なぜなら途中で切り替えもできるからです。
わたし自身も初めはNISA口座を開設しました。その後つみたてNISA口座に魅力を感じ、今なおNISA口座を継続して保有しています。
NISA口座からつみたてNISA口座に切り替えたわたしの資産にはNISA口座、つみたてNISA口座、特定口座などが混在しています。
以前にNISA口座で購入した銘柄に関してはそのまま非課税となっています。近い将来NISA口座で購入したものは売却する予定なのでもう少しわたしのポートフォリオもすっきりするのではないかと思います。
最終的につみたてNISA口座に決定した理由
わたしは最終的にNISA口座からつみたてNISA口座への変更を選択しました。その理由はつみたてNISA口座はより長期投資に向いていると感じたからです。
つみたてNISA口座は20年間も運用できる素晴らしいものです。長年にわたって非課税になるのはとても嬉しいことです。そしてつみたてNISA口座にとって相性が良いのは投資信託や一部ETFなどの投資手段です。
毎月一定金額をこつこつと積み上げることができますので、無理なく始めることができるだけではなく、長期投資をすることによって複利効果を存分に体感することができます。
NISA口座ではだめなのでしょうか?
NISA口座は投資に向いていないという訳ではありません。NISA口座では5年間非課税となります。5年間だけだと投資信託やETFで投資をしたい場合期間が短く感じてしまいます。
ただどちらにも一長一短があるのも事実です。つみたてNISA口座は1年間に40万円までしか非課税枠がありません。それに対してNISA口座には1年間に120万円までの非課税枠があります。
NISA口座は5年間という短期間でも良いので投資信託をしたい、個別株も購入したいという方には非常に向いている口座と言えます。
もちろん日本の個別株にもアメリカの個別株にもNISA口座を適応することはできます。ただ如何せん非課税枠が1年間で120万円までしかありませんので、すぐに枠は埋まってしまいます。
一方のつみたてNISA口座では個別銘柄を非課税枠に取り入れることはできません。あくまで投資信託や一部ETFなどの長期保有にのみ適応できる口座であることを覚えておいてください。
もっと投資をしたい場合は特定口座を活用
単純計算でNISA口座では5年間×120万円で600万円、つみたてNISA口座では20年間×40万円で800万円分の非課税枠があります。
実際に投資をしていくとどちらの口座でも物足りないと感じるようになるかもしれません。
正直な話、わたしはもっともっと非課税枠が欲しいなと思っていたりします。まあ非課税枠があるだけでも大変有難く思います。
足りない分は非課税ではありませんが特定口座を使うようにしています。特定口座ではもちろん税金が課税されます。しかしそれ以上に投資のチャンスを逃すのはもったいないと思いつみたて口座をフルに活用しつつ特定口座も積極的に使用しています。
現在はつみたてNISA口座で投資信託を毎月33,333円づつ投資しています。
つみたてNISA口座 eMAXIS Slim S&P500
特定口座で投資信託を毎月116,667円づつ投資しています。
特定口座 eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
投資信託だけでも毎月150,000円づつ積み上げています。20年後にどれくらい資産運用ができるのか楽しみにしています。
他にも個別株を特定口座で保有しています。以前は米国高配当株が中心でしたが、現在は割安な日本株の方を多く保有しています。
時期や戦略によりわたしのポートフォリオは柔軟に変化できるようにしています。
資産運用はまずお金の管理から
資産運用を始める前に
資産運用と聞くとハードルが高いとか、お金が無いから無理とあきらめてしまう方も多いと思います。
そもそも資産運用するためには余裕資金がなければできないことです。そのためにはまずある程度のお金の余裕を持つ必要があります。
仕事をしていればお給料という形で収入が入ってきます。給料明細は電子版になっている企業も増加傾向にありますが、紙面で頂けるところもあると思います。
多くの方はご自身の収入は把握されていると思います。ただ殆どの場合は1万円単位あるいは千円単位まで把握はしているが、1円単位までは把握されていないはずです。
支出の方はどうでしょうか?家賃、光熱費、通信費、食費、教育費、交通費、交際費、保険料金、家や車のローンなどすべて詳細まで把握されていますでしょうか?
大まかには収入や支出のお金の流れは理解しているが、現実には細かいところまで気にしていない事が多いと思います。
資産運用を始めるために余裕資金を捻出するためには以下のことが必要になります。
収入>支出
収入が多い/少ない関わらずかならず支出を超えないような生活をすることが大切です。
年収が多いからといってお金に余裕があるという訳ではありません。収入が多ければ貯金が多いとは必ずしも言えません。
むしろ収入が多い方達は支出も多くなる傾向があり、貯金や資産運用にお金をまわせない場合もあるのです。
年収が少ないと余裕資金が多いかというとそうではありません。収入と支出が近い金額になりなかなかお金が増加しないぎりぎりの生活を余儀なくされている方達もいらっしゃると思います。
資産運用をするためにはまずはご自身の生活に必要なお金の流れ(キャッシュフロー
)を知ることが大切です。
お金の管理は資産運用の入り口
ご自身のキャッシュフローを知るためにはお金の管理をしっかりすることをお勧め致します。
スマートフォンのアプリなどでもお金の管理ができる便利なものがたくさんあります。
わたしが欠かさず行っているのは「家計簿」をエクセルでつけることです。もちろんエクセルでなくても紙媒体の家計簿でも良いと思います。
家計簿には収入はもちろん全ての支出を記録するようにしています。スーパーやコンビニなどで買い物をした際は必ずレシートを貰うようにしています。
そしてレシートは家計簿に記録してから捨てるようにしています。
またお金の管理で特に役に立つものはクレジットカードです。クレジットカードを使用するとすぐに使用した金額を確認できるメリットがあります。
クレジットカードの明細書はレシートのように重宝していますが、インターネット上でいつでも遡って確認できるのでとても便利です。
クレジットカードがあるとお金を使いすぎてしまうのではないかと心配やデメリットもあるかもしれません。
しかし「家計簿」を付けるようになってから、クレジットカードを含め無駄遣いが極端に減少したように感じています。
「家計簿」は自己満足だけで終わらないようにしましょう。
「家計簿」を付けているだけでもお金の管理はしっかりできていると思いますが、記入することだけで満足してしまうのはもったいないです。
そこから支出になにか問題がないか、無駄遣いが無かったか、減らせるものはないか考えて実行する必要があります。
収入>支出
収入を増やすことも大切ですが、支出を減らす方がはるかに簡単なことです。
「家計簿」を付けることにより、キャッシュフローをしっかり把握し、余裕資金を捻出できる方は必ず将来へ向けて資産運用ができるようになります。
お金の管理は最初は面倒と感じてしまうこともあるかもしれませんが、しばらく経つとだんだん慣れて習慣化されていきます。
資産運用をするためにはじめの一歩を踏み出しましょう!!