Sell in May セルインメイの相場到来?
Sell in Mayとは?
セルインメイとは株式市場での5月の相場が軟調になり、株が売られやすくなるというものです。
比較的10月から4月の間は株価が強くなりやすく、5月から9月にかけては株価が弱くなりやすい傾向があります。
今はコロナ相場
とは言うものの今はコロナ相場真っただ中であります。大規模な金融緩和なども実施され、歴史的にみても株価は最高値を付けています。
しかしこのような夢の相場は永遠に続く訳ではありません。いつかは金融の引き締めが起こり、経済が動き出せば金利も上がり始めます。
個人的にはコロナの感染は早く収まって欲しいけど、このような強気な株式市場はしばらく続いて欲しいという願望はあります。
セルインメイの相場到来?
ここ最近すごいのは米国のハイテク株、グロース株が軒並み売られていることです。それもすごい大幅な下落です。
ハイテク株、グロース株中心のポートフォリオで運用しているととんでもないことになってしまいます。しかも本日のプレマーケットでも軒並み売られています。
日本株も対岸の火ではありません。現に日経平均株価は900円以上下落しています。
この時期は決算発表も多くありますが、決算発表ではよほどのサプライズがなければ株価上昇は難しいところでもあります。
赤字が膨らんでいればもちろん株価は下がりますが、中途半端な業績でも株価は無常に下落していきます。
これまで投資が過熱気味だったこともあり、本来の企業の評価よりも株価が期待値で高くなっている企業も多く見受けられます。
コロナ感染症が収まってこれば、こうした経済と株価の乖離は徐々に埋まっていくのではないかと考えられます。
セルインメイの流れに乗るべきか?
株価が下落する局面であっても、業績の良い企業は株価はほぼ確実に立て直していくと思われます。一時的に厳しい局面が続いても精神的に耐えられるなら保有銘柄を持ち続けても良いと思います。
株価が日に日に目減りしていくことに耐えられないようなら、一旦利確しておいて株価が上昇しそうなタイミングで再度インするのもありだと思います。
高配当株は今のところ堅調なので流石と言ったところです。ハイテク株、グロース株を売却して高配当株やバリュー株に投資先が変更しているところも見受けられます。
セルインメイと言っても売ることが全てではありません。株価が下落しているという事は、そうです買いのチャンスが到来しているということです。
投資で資産を増やすには他の人たちが株を購入している時に株を購入していても、他の人たちが株を売却している時に株を売却してもだめなのです。
他の人たちが株を売却している時に株を購入し、他の人たちが株を購入している時に株を売却するという鉄のようなメンタルが必要なのです。
過去の歴史はどうあれ今はコロナ相場です。例年と比べられないところがあるというのも事実です。
この相場が一時的な調整なのか、トレンドが大きく変更している局面なのかしっかりと見極める必要があります。
それにしてもこれまで株価をけん引してくれていた有名なハイテク株やグロース株の株価が下落していく様を垣間見るのは気が気でなくなるような、なんとも言えない気持ちになります。
日本では5月12日から緊急事態宣言が愛知県と福岡県を追加して延長/開始されます。この相場の中緊急事態宣言があるのはなんとも逆風のような気がします。
それよりも連日の米国株の大幅下落による、日経平均株価の友連れの方が恐ろしいかもしれません。